アイキャッチ画像は 鹿伽あかり 🍎M3秋おつかれさまでした!さんのTwitterから引用
歴史に虹を見る
とうさんが敬愛してやまない渡部昇一先生の著書にある通り、国史を語るには「歴史に虹が見える」ように努めねばなりません。歴史のひとこまひとこまは「水滴」なのであり、一定の距離と適切な角度をもって見ねば虹を見ることはできないのです。
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日本の歴史に虹を見るためには「天皇」を抜きに語ることはできません。なぜなら、日本は世界にも稀な「神話と現代が繋がっている」歴史を有するからです。
今年、上皇陛下から今上陛下へ譲位が行われました。今上陛下は上皇陛下から「三種の神器」を受け継ぎ、御即位なされました。
この「三種の神器」は神話の時代に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が邇邇芸命(ににぎのみこと)にお授けになられたものです。御代御代の天皇はこの三種の神器を、皇位の御しるしとせられ、おまつりになられました。
ほとんどの国が神話の時代とは隔絶された現代において、万世一系で2679年も続いている我が国の皇位継承は、各国からも驚嘆の声をもって祝福されました。
記紀
日本の国史を紐解くには古事記と日本書紀(二つ合わせて記紀といいます)によるしかありません。記紀には日本の成り立ちから神代~中世までの歴史が天皇を中心として記されているからです。
日本の成り立ちから神武天皇の御即位までは【日本を知ろう】國體シリーズ1~5にまとめました。
【日本を知ろう】日本の國體(こくたい)1日本の成り立ち
【日本を知ろう】国體2|日本国土の成り立ち|伊耶那岐命・伊耶那美命
【日本を知ろう】国體3|日本統一と天皇|天壌無窮の神勅
【日本を知ろう】国體4|天皇の存在|天皇陛下のお仕事?
【日本を知ろう】国體5|神武天皇の詔と平和思想|八紘一宇とは
國體の根本思想
とうさんは國體の根本は次の三つであると考えています。
・天壌無窮の神勅
・即位建都の詔
・教育勅語
天壌無窮の神勅については上記國體シリーズ3で、即位建都の詔については上記國體シリーズ5にて解説しています。
また、教育勅語については國體シリーズ9にて解説しました。
【日本を知ろう】国體9|教育勅語に込められた国體の真髄
日本の平和思想
大東亜戦争に敗北してこのかた、国連が世界の中心のように思っている日本人が少なくありません。しかし国連など何の力も有していないことを知るべきです。
なぜならそもそも国連は「戦勝国倶楽部」であり、日本は敵国のままです。そして何よりも国連が機能しない元凶は国連常任理事国同士が敵対しているためです。
世界広しといえど、他国のことを思いやって国際的な枠組みを考えられるのは、残念ながら日本だけです。無邪気な国連信仰は早々に捨て去るべきだととうさんは思います。
実際日本は、日露戦争に勝利して以降「五大国」の一員として国際社会に迎え入れられます。人種差別から生ずる日本に対する敵対心はありましたが、強大な力を有する日本を無視するわけにもいかなかったのです。
そこで日本は第一次世界大戦後に開かれた国際会議にて「人種平等提案」を行うのです。その結果は・・・否決されました。詳細は國體シリーズ6・7にて解説しています。
【日本を知ろう】国體6|日本の平和思想|人種平等は日本の国是
【日本を知ろう】国體7|日本人による人種平等提案
人類初の人種平等提案は西欧列強によって潰されました。彼らは「俺たちは今後も人種差別を続けるぞ~~!!」と高らかに宣言したも同じです。
国連、特に西欧白人が日本に対し「人種差別」や「人権」について偉そうに講釈を垂れてきたら言ってやりましょう、「あなたがたは1919年という近代に至っても人種差別を続けることを宣言しましたよね、100年経ってようやく日本に追いつきましたか」と。
権威と権力
日本は中世の頃より「権威」と「権力」を分けてきました。それが国民の安寧につながると判断したからです。「権威」は天皇陛下を中心とする万世一系の皇室が、権力はその時々において天皇から任命されたものが担いました。これは現在の憲法においても踏襲されています。総理大臣以下すべての大臣は天皇陛下の認証をもって権力を与えられるのです。
そして日本には政体の変化は起こりましたが、國體は断絶しませんでした。このことは國體シリーズ10・11・12にて解説しました。
【日本を知ろう】国體10|国體と政体|國體の変化とは
【日本を知ろう】国體11 天皇と日本の政体|十七条の憲法
【日本を知ろう】国體12 天皇と日本の政体2|さらなる政体の変化
國體を護ったもの
日本の國體を簡単に説明すると、万世一系の天皇がしらす、国民の利益を第一とする、皆で日本人としての徳を高めていく国柄と言えます。天皇がおわすだけではダメなのです。国民の利益を第一とする政治を臣下が為し、皆で徳を高める努力をせねばならぬのです。
戦前までの日本人はそのことを良く理解していました。そして世界で人種差別が横行し、虐げられている人々がいることに心を痛め、徳を為すために立ち上がったのが大東亜戦争だったのです。
そしてそれは大東亜戦争後のアジア各国から聞かれる「声」に証明されています。
【日本を知ろう】国體8|大東亜戦争後の世界|アジア各国の想い
和気清麻呂の時代から、内外の敵と戦いに常に勝利し、國體を護ってきました。しかし大東亜戦争ではついに敗北を喫します。だが、日本人の天皇陛下への強い思いが國體を繋ぎました。國體は変化こそすれ、断絶されなかったのです。このことは國體シリーズ13~18にて解説しました。
【日本を知ろう】國體13 天壌無窮を支えたもの|先人達の努力
【日本を知ろう】国體14 天壌無窮を支えたもの|権威と権力
【日本を知ろう】国體15 天壌無窮を支えたものⅢ 元寇による国家の危機
【日本を知ろう】国體16 天壌無窮を支えたものⅣ 鎖国による平和
【日本を知ろう】国體17 天壌無窮を支えたものⅤ 鎖国~日露戦争
【日本を知ろう】国體18 天壌無窮を支えたものⅥ 日露戦争後
とうさんが抱く危機感・・・
このように「國體」についてまとめてみますと、一抹の、いや、かなり強い危機感が胸をよぎります。日本人は太平の世に慣れると国の防備を疎かにしてしまう民族性があります。日本は戦後、他国の戦争に巻き込まれることなく、平和を謳歌しているようです。
しかしそれは真の平和でしょうか。米国との軍事同盟に頼り切った張り子の平和ではないでしょうか。実際、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを我々は取り返せずにいる。国民が拉致され、取り返せない国・・・。それは平和な国で起こることではない。
我々日本人は、もう一度我が国の國體を思い出し、より良い国家を創っていく必要がある時期に来ていると考えます。教育勅語が示す「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」の精神が問われているのではないでしょうか。
とうさんたちの時代では難しいかもしれない・・・。子供達よ、どうか虹の見える日本の歴史を学び、日本の真の意味での「國體」を取り戻してほしい。そのためにもとうさんが学び考えることをブログに遺す。
頼むぞ我が子達よ!