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【日本を知ろう】日本の國體(こくたい)1|日本の成り立ち

  • 2019年9月17日
  • 2019年10月22日
  • 國體
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國體

國體(こくたい)とは何のことでしょう??

國體とは「国のかたち」のこと。「くにのかたち」と言っても日本地図ではありません(笑)

「日本国が日本国として継続していくために最も大切にしていること」とでも言いましょうか。もっと簡単にいうと「日本とはどのような国か」と言うこと。

通常、國體は憲法の中に表される。「Constitution(コンスティチューション)」の日本語訳が「憲法」なのだが、その中にはその国が大切にしているものが含まれている。
最近では条文が金科玉条のように大切にされているがそうではない。そもそも憲法とは「國體」を表すものなのだ。聖徳太子の「十七条の憲法」にも、明治天皇の「五箇条の御誓文」にも「日本の大切にしているもの」がよく表れている。

だから明治の元老達は憲法制定に非常に苦労した。諸外国にも通用する、それでいて「日本国」とは何か、を表現するものでなくてはならないからだ。

日本国憲法と天皇

明治の「大日本帝国憲法」も、現在の「日本国憲法」も第一章は「天皇」のことが述べられている。日本では国の第一として「天皇」について規定しているのだ。

日本国憲法 第一章 天皇

第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

大日本帝国憲法 第一章 天皇

第一条 大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス

日本国憲法では第一章に天皇を置き、第一章第二条には「皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。」と規定されている。そして皇室典範の第一章には「皇位継承」について書かれており、第一条には「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」とされる。これは大日本帝国憲法の「万世一系の天皇」という文言と合致するのだ。

日本国憲法では天皇が日本を象徴する存在であるとしており、天皇は世襲制であって、男系男子がそれを継承することになっている。天皇は誰でもがなれる存在ではない。

日本の成り立ち

では天皇とはそもそもどういう存在なのだろう。それこそが今回のテーマ「日本の成り立ち」に関わってくるところである。
日本の成り立ちと天皇の関係を紐解くには、古事記(712年成立)や日本書紀(720年成立)に頼るしかない。しかし古事記と日本書紀(この二つを称して「記紀」という)があるからこそ、「日本とは何か」という問いに答えることができる。先人達の叡智に感動すら覚える。

口伝で伝わっていた各地の伝承が時を経るごとに劣化していく(話を削ったり盛ったり)ことを憂い、それを一つにまとめ文字に記し後世のために遺したもの、これが古事記。
古事記をもとに日本の正史(正式な歴史)として当時の大国である支那王朝などにもわかる様に外国向けに書いたもの、これが日本書紀。

古事記は偽書??

古事記をして、「事実じゃないから信用ならん」とする人がいる。例えば古事記に出てくる歴代の天皇は超長寿(百歳越えがざら!)。2500年以上も昔の人がそれほど長生きするわけがない、うそが書いてある~~との論調。とうさんはその論調には与(くみ)しない。先に述べたように古事記はもともと「各地の伝承」を集めまとめた物だ。要するに昔話のようなもの。昔話(伝承)なので多少誇張してあることもあるだろう。しかし大切なことは、そこから何を読み解くか、にあると思う。古事記には禁忌や教訓、そして現代にも通用する真理が盛り込まれているのではなかろうか。そしてそこには我が国の憲法にも規定されている「天皇」についての起源も書かれている。

事実じゃないから信用ならん、という人はこう考えてみてはいかがか。例えば昔話「桃太郎」。しかしそこに書いてあることは明らかに「事実」ではない。だからといって、「桃から人が生まれるわけないし、鬼なんていないし、そもそも動物はしゃべらないでしょっ!事実じゃないじゃん!!」って言う人などいまい(笑笑)。
日本人は皆、物語を子供に読み聞かせ、語り継いでいる。それはその物語に隠されている何かを伝えたいがためにそうしているのではないか。そこには勧善懲悪や、皆で力を合わせれば困難も打開できる、といった語り伝えたいものがあるからこそ、現代にも残っていると捉えるのが普通だ。

古事記にも、このような「語り伝えたい事」が記述されている。本居宣長が古事記伝を記して以降、明治維新の王政復古とも相まって、広く世間に認知された。そして日本人はそれ(古事記が描く日本観や天皇の系譜と正当性)を強く信じてきたのだ。日本では、文化が絶えず、続いてきたからこそ1300年ほど前に書かれた書物も読むことができる。

ご先祖様が残してくださった知恵を受け継いでいきたいものだ。

今回は「日本の成り立ち」にたどり着かなかった。これは次回に譲る。

次回、日本を知ろう 國體シリーズはこちら↓↓↓
【日本を知ろう】国體2|日本国土の成り立ち|伊耶那岐命・伊耶那美命

(おまけ)

皇統が万世一系(男系男子が引き継ぐ)であることは女性差別じゃないか、と思われる方もおられるかもしれない。しかしそうでないことは、記紀を理解すればわかる。

天照大御神の三大神勅というのがあり(また詳しく述べます)その1番目に、

「天壌無窮の神勅」(てんじょうむきゅうのしんちょく)

というものがある(日本書記 神代記)。これが我が国の「国體」の神髄なのだが、それはまた後ほど。で、何を言っているかと言うと、「瑞穂の国(日本のこと)は、私の子孫が治める地です。皇孫が栄えるであろうことは、天地と共に永遠で窮まりないであろう」という意味。

わかりやすくいうと、神の血筋を引くものが治めることで日本は永遠に続きますよ、と宣言しているのだ!そしてこれを日本人はしっかり守ってきた。

必ず神の血筋を引くためには、Y染色体を引き継ぐほかない。女系を許すと3代女系が続けば神の血筋を引かないものが生まれる可能性が生じてしまう。それは遺伝子レベルで考えると明らかなのだ。しかし、それを遺伝子の知識などない古代に「男系男子が受け継ぐ」としたことは本当に驚愕に値する。そしてこれは女性差別ではなく、逆に男性差別とも呼べる。女性は天皇と結婚することで我が子を天皇にできるが、男性は神の血筋を引くもの以外排除されているのだ!

この神勅をしっかり引き継いでいるので我が国は建国以来2679年間、一度も他国に征服されることなく(敗戦による占領はあったが)「日本」として続いている。

日本が日本として永遠に続くために「万世一系」を守っていかねばならない!

とうさんが敬愛してやまない、渡部昇一先生の歴史書
日本の歴史を学ぶには「これ!」↓↓↓

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