自己肯定感
子育てにおいて大切なことはいろいろある。
中でも「自己肯定感」を醸成することは、かなり大切な部類に入ると考える。
とうさんも意識してやっていることがある。
・子供の存在や行動を認める
・前の状態と比べ、成長を喜ぶ
・子供の「やりたい」を遮らない
・とうさんの「失敗談」を聞かせる
・善悪の判断、特に道義的にしてはいけないとされていることをしっかり教える
・叱るときは、叱られていることがわかるよう「非日常」を演出する
・役割を持たせ感謝する
・日本が素晴らしい国であることを伝える
AMAZONで調べてみた
私はAMAZONで良く本を買う。コンビニ支払いもできるし、届くのも早い。
カスタマーレビューも充実しており、読みたい本を選ぶ際参考になる。
早速、「子育て・自己肯定感」をAMAZON本で検索してみた。
トップに出てきたのは、
『子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す! 「自己肯定感」育成入門 』
平岩国泰 (著)
だ。カスタマーレビューでも4.6とかなりの高得点。
この本の紹介文に以下のようにあった。
・「ほめる親」より「気づく親」になる
・「気が利く親」ではなく、「ものわかりが悪い親」になる
・親子で立てる目標は、非常識なくらい「低く」設定する
・子どもを「ちょっと前の子ども」と比べる
・親の「しくじりエピソード」を、子どもにどんどん話す
・子どもが幼かった頃の話は、何度も繰り返し語る
・子どもと「一対一」で向き合うスペシャルデーを作る
・ホワイトボードを使ってコミュニケーションを「見える化」する
ほか、子どもの自己肯定感を育てるための具体的なメソッド33を紹介!
とうさんはまだこの本を読んでいないが、とうさんが先に上げた「意識してやっていること」と同じ内容があることに安堵した。
「とうさんの考えもそんなに外れていないんだな♪」と嬉しく思う。
購入リストに追加だな!
気を良くしたとうさんは先の実践を簡単に解説してみる。
・子供の存在や行動を認める
よく、「褒める子育て」が勧められている・・・
とうさんは「褒める」という言葉になんだかわからない違和感を感じている。
とうさんが褒められることが苦手だからかもしれない。
というか、「すごいですね~」とか言われても素直に受け止められず、何か裏があるのか?と勘ぐってしまう。
息子もとうさんと同じ遺伝子を色濃く持っているらしく、褒めるとすごく恥ずかしがり、すぐに話題を逸らそうとする(笑)
だから、「褒める」というより行動をしっかり見てあげ、嬉しいこと楽しいことに対し「共感・共有」するよう努めている。
今日あった出来事を目の色を輝かし「あのね、あのね、今日ね・・・」と言ってきたときは興味を持って聞き返す。「うんっ!うんっ!それでっ!お~~っ!」
話をしっかり聞き、共感・共有できると子供はすごく満足げな顔をする!
忙しい時もなるべく頑張って聞いてあげねば・・・
・前の状態と比べ、成長を喜ぶ
人が生きる意味の一つに「成長すること」があると思っている。
これは、とうさんの死生観。死生観については別の機会に詳細するね。
だから、子供達の「成長」をすごく喜ぶ。子供達にもそれを気付かせてあげるよう接している。「成長」に気付くには、以前の自分を認識しなければ比較のしようがない。子供達にはまだ難しいので「前はこうだったよね」と話を向ける。
・子供の「やりたい」を遮らない
子供は何やらかすか・・・特に女性にとって男の子は未知なる生き物だ。
男の子は意味ないことを良くやる。
意味なく、破いてみたり、壊してみたり、分解してみたり、穴に入れてみたり、切ってみたり、ぬらしてみたり・・・
とうさんも男だから良くわかる。別に意味なんてないのだ。
破いてみたかったのだ、壊してみたかったのだ、分解してみたかったのだ・・・
妻にはそれが理解できないらしく「なんでそんなことするのっ(怒)」って・・・
最近は怒ることも少なくなってきた。
とうさんが常に「理由なんてないよ。やってみたかったけーよ」と庇うから。
少しは理解?(あきらめ??)が進んだよう。
意味ない行動、それが好奇心であり、創造する力へと伸びていくんじゃないかなーと期待している。
どうしてもして欲しくないことだけは事前にちゃんと伝えておく。
「火は使っちゃだめだよ」、とかね。火事は怖いから。
・とうさんの「失敗談」を聞かせる
とうさん、いまのところ子供達に一目置かれている。特に息子には。
ウルトラマングッズ作ったり、壊れたおもちゃ直したりするからね!
息子の将来の夢、「直し屋さん」だって。嬉しいこと言ってくれるね~
子供達、とうさんの失敗談を嬉しそうに聞いている。
・逆上がりが小学校4年生までできなかったこととか・・・ぽっちゃりだったから。
・10mくらいしか泳げなかったこととか・・・水が怖かったから。
・小学校低学年までおもらししていたこととか・・・なんでかな~??
「そんなん俺もうできるよっ!!」
「えっ!もうもらさんよ・・・」
と、キラキラした目で自慢してくる(笑)
とうさんよりも自分達のほうが出来ることがあることを知って自信を深めてくれると嬉しいな。
・してはいけないことをしっかり教える
やっていいことを規定する、いわゆる「ポジティブリスト」では自主性は育たない。
「これやってもいい?」「あれやってもいい?」と何でも確認してくるのがオチだ。
そうではなく、とうさんは「やってはいけないこと」を規定する。
いまはまだ小さいので、特に四つの「しない」を日頃から厳しく言い聞かせている。
・嘘をつかない
・約束を破らない
・卑怯なことをしない
・ごまかさない
ポジティブリストは一つだけ。岡先生が祖父から受けたという訓示のパクリ。
「人が先、我は後」
・「叱る」ときは非日常を演出する
上の四つに反し、しかも反省の色を見せないようなとき、「説教」発動!!
「説教」のしかたについては、こちら↓↓↓
うちでは2歳からやっている。
妻は「まだわからんのじゃけー、そこまでせんでも・・・」って言ってたが、とうさんは貫いた。
いまでは「説教」まで移行することは少なく、その前に話を聞いてくれるようになっている。
・役割を持たせ感謝する
人は役割を得て、それを果たすことができたとき、満足感を覚える。
だから子供達にも簡単な役割を与え、それを行ってくれたら感謝するように努めている。役割は何でもいい。洗濯物たたむの手伝って、とか。
で、「ありがとう」「すごく助かったー」と、褒め言葉ではなく「感謝」を伝えるよう心掛けている。
・日本が素晴らしい国であることを伝える
自己肯定感を育むために、いろんな本がでている。
しかしそうした本の中で、自己肯定感の醸成と歴史を紐解き自国に誇りを持つことを結びつけるような論はあまりみかけない。とうさんがそういう本に当たってないだけか・・・
ネット空間には自虐史観が日本人の自己肯定感の低さの根源だとする意見も散見される。
平成30年、百田尚樹氏が「日本国紀」が発売された。
とうさんも購入して読んだが、売れっ子小説家が書いただけあり、非常に読みやすく面白い本。日本の目線で、自国の歴史を知るには割と良い本である。
とうさんお勧めの歴史書
それは渡部昇一著:「日本の歴史」全7巻セット WAC BUNKO だ。
渡部昇一氏は「国史」という観点から歴史を叙述した。それはオーウェン・バーフィールド氏の指摘する次の観念があったからだとおっしゃられている。
「雨上がりの空には無数の細かな水滴がある。そこで美しい虹を見るためには、適当な方向と距離が必要である。歴史上の事実も毎日起こる無数の事件だ。その事件の一つ一つを調べても、その国の“国史”といえる国民の共通表象は生じない。それは水滴をいくら調べても虹にならないのと同じことだ」渡部昇一著:増補決定版日本史 扶桑社 p.7より抜粋
渡部昇一氏は我々に日本の歴史に大きな虹を描くことを目的として「国史」を書かれた。
子供達に日本の素晴らしさを伝えるに、これほど最良なものはない。
是非中学生くらいになったら読んで欲しいものだ。
百田氏の「日本国紀」も同じ観点から書かれた名著だと思う。
子育てとは
大人にとっての「いいこ」を造るのではない。
大数学者 岡潔氏の言を借りれば、それでは人造人間だ。
「人造りとか人間形成とかいって、まるで人造人間か何かのように、教育者の欲する通りの人が作れるように思っているらしいが、無知もはなはだしい。いや、無知無能であることすら知らないのではないか。
教育は、生まれた子を、天分がそこなわれないように育て上げるのが限度であって、それ以上によくすることはできない、これに反して、悪くするほうならいくらでもできる」岡潔著:春風夏雨 角川ソフィア文庫p.153-154
いいこにしないために
いいこにすることを戒めるため、谷川俊太郎氏の詩をもって結びとする。
いいこだから
まんびきはしたことないけど
わたしはひとのこころをぬすんだ
ぬすんだことにもきづかずに
へやにかぎはかけないけど
わたしはこころにかぎをかける
かぎのありかもわからずに
うそはついていないけど
わたしはほほえんでだまってる
ほんとのきもちをだれにもいわずに
いいこだから わたしはわるいこ
(谷川俊太郎)
長文の読了、ありがとうございました。
子供達に虹を見てもらえることを願った、「日本を知ろう」はシリーズ化する予定です。
乞うご期待!!
次回:日本の民度 ↓↓↓