日本大好き「とうさん」の 〝つぶやき″ & ときどき FX

【わかりやすい】韓国の反日感情形成の根|ヨーロッパの戦後から学ぶ

ルトワック氏

戦略家、エドワード・ルトワック氏の「ルトワックの日本改造論」を読んでいる。第一章までしか読んでないが、第一章が「韓国よ、歴史の真実に学べ」であり面白い考察がなされていたので紹介する。

ドイツと周辺国

ドイツとその周辺国の関係は複雑だ。日本と韓国の関係よりももっと根が深い。しかし、ドイツ周辺国の中には戦後割と早めに関係を修復した国々と、韓国のようにいつまでもネチネチ責め立てる国があった。

WWⅡ当時のヨーロッパ

そこにはどのような違いがあるのだろう。それに対しルトワック氏は独自の見解を述べる。なかなかに興味深い。(上書P.31~41を要約)

対ロシア

ドイツはロシア人を二千万人以上殺害した。終戦から10年経ってもロシアの反ドイツ感情はまだ激しかった。しかし戦後70年以上経った現在、反ドイツ感情はすべて消え去っている。なぜだろう。それはロシア側もドイツ人を大勢殺したから。お互い凄惨な殺し合いはもうやめよう、と手打ちとなったわけだ。しかし、ドイツ人に対する悪感情を解消するのにかなりの時間を要した国がある。オランダだ。

オランダの場合

ドイツが戦時中オランダ人を殺害した数はロシアに比べ非常に少なかった。しかしドイツへの悪感情を払拭するに長い期間を要した。なぜか。最大の理由はロシア人はドイツ人と闘ったが、オランダ人はそうではなかったからだとルトワック氏は述べる。

他のヨーロッパ諸国

フランスはすぐに占領されたが、戦争終盤はドイツと闘った。ベルギー人は巧みな抵抗でドイツが作った秩序を崩壊させた。デンマークは国民レベルで抵抗しており非常に効果的であった。ノルウェーにはレジスタンス戦士がおり、占領に来たドイツ人をしっかり攻撃した。

再びオランダ

オランダ人は臆病者で抵抗しなかった。オランダ社会はドイツに服従し、対独協力が大々的に行われた。ドイツに協力し、オランダ国内のユダヤ人をオランダ警察が逮捕もしている。

若い世代のオランダ人は自分達の父親たちが臆病者であったからこそ、自国に誇りを持てず、ことさらドイツを非難する側に回った。これこそ戦後オランダがドイツへの悪感情を保ち続けた最大の理由だ。

韓国の態度

戦時中、韓国人は日本に積極的に協力した。レジスタンス(抵抗運動)と呼べるようなものはほとんど発生していない。むしろ積極的以上の態度で戦争に臨んだ。日本で学び、陸軍中尉となった朴元韓国大統領もその一人だ。

そして韓国人はいまだに、自分達の父親や祖父たちが臆病者で卑屈だったという心理的トラウマに悩まされている。これを解消するには「苦悩に満ちた再評価」をするしかない・・・

したがってこれは戦後生まれの息子たちと、その親・祖父たちの問題であって外交や二国間交渉で解決できる問題ではない。内政問題なのだ。

【要約ここまで】

とうさんの見解

確かに心理的側面としてルトワック氏が述べるような感情もあり得る。面白い論証だ。ただ、それだけではないだろう。さらに面白い論証がなされていた。スウェーデンに対する次のような論証だ。

スウェーデンの偽善

戦時中、ドイツの行っていた非人道的な行為に対し、スウェーデンは消極的傍観者の立場を変えなかった。スウェーデン人は自分達を世界でもっとも偉大で人道的な存在であるかのように見せたがる。最近ではグレタちゃんが有名だ(笑)

Carlo Allegri/Reuters

スウェーデン人は常に世界に対し、人道主義を説き、人類を救済し、地球を救えと主張する。
ところが第二次世界大戦中の人道の危機に対し、彼らは何もしなかった。ただ戦況を眺め、優雅にパンを食べていただけ。

そして傍観するだけでなく、膨大な鉄鉱石をドイツに売った。最も人道的なはずのスウェーデン人がナチスの兵器作製に多大な協力を行ったのだ。そして隣国であるノルウェーを助けるどころか「見殺し」にした・・・

戦時中、スウェーデン人は臆病者であり卑怯者でもあった。だからこそ戦後、世界に道徳を説き、道徳的高見に立ちたがるのだ。

再びとうさんの見解

韓国の反日はこの部分が大きいのではなかろうか。事大主義である韓国は、自国が敗戦側に居ることは我慢ならない。日本をなんとか悪者にし、自分はそれと闘った道徳者であり勇者であるとしたいのだろう。

ただ、韓国の戦略には大きなミスがある。
ナチスは完全なる「悪」であったとの歴史的評価だ。しかし将来、日本には違う評価が下る可能性が高い。日本が立ちあがったからこそ世界の人種差別は一掃され、有色人種が独立国を持つことができるようになった、という評価だ。

韓国は今からでも「我々は有色人種解放の闘いを日本と共にやり遂げた、誇りある民族なのだ」との歴史認識にすべきではないか。偽りのレジスタンス活動を行い、日本の圧政から逃れただのという歴史観は将来に渡り韓国人を苦しめるだろう。

苦悩に満ちた再評価

韓国がこれを行うことはなかろう。「反日種族主義」という韓国の近代史を直視する本が韓国の大学教授を中心として出版された。韓国でも12万部売れたという。12万部は確かにすごい数字だが、韓国の世論を変えるほどの力は持つまい・・・もっと売れてくれると良いのだが。

百田尚樹氏が、「いまこそ韓国に謝ろう」をハングルに翻訳し、韓国人誰でもが読めるようネットに無料でアップするという。非常に面白い取り組みだ。韓国人が目を通してくれればよいのだが・・・。韓国では百田氏は極右とされていそうだから・・・

まとめ

韓国の反日は韓国内政問題と割り切ろう。韓国が海外に発信する「嘘」については淡々と事実を基に反論する。それが日本が取るべき方策だろう。安倍さんはよくやっている。外務省の役人にはもっと働いて欲しいものだ・・・

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